今日から3月。
高校3年生の皆さん、
ご卒業おめでとうございます!
◆
昨日、2.28は、
冬の北海道「塩狩峠」において、
長野政雄さんが乗客の命を救うために、
その身を投げ出し殉職されてから
110年の記念日でした。
先月のオープンチャペルのテーマは、
三浦綾子氏の小説で知られる「塩狩峠」でした。
この小説は、
2018年「新潮文庫の100冊」(泣ける本)に
選ばれています。
私が小説「塩狩峠」と出会ったのは、
高校2年生の夏休み…
それは読書感想文を書くためでした。
最初は寝転びながら読んでいましたが、
塩狩峠の急勾配をあえぐように上っていた客車が
連結器から離れ逆走し始めるという、
緊迫した場面にさしかかると、
いつの間にか身を起こし…
客車の転覆事故を防ぎ、
乗客たちの命を助けるために、
小説の主人公である永野信夫が
自分の身を線路に投げ出し
自分の命を犠牲にして客車を止める場面に至っては、
畳の上に正座し…
感涙にむせび泣いていました。
◆
それから20年後、
私は初めて塩狩峠に立ちました。
友のために自分の命を捨てること、
これ以上に大きな愛はない。
(ヨハネによる福音書15:13)
(ヨハネによる福音書15:13)
そこは、
今もなお「大きな愛」が
その芳香を放ち続ける場所でした。
訪れる人の心を、
キリストの燃えるような愛に引き寄せ、
愛に燃やし、駆り立てる場所でした。
愛は死のように強く、
…最もはげしい炎です。
(雅歌8:6 口語訳)
キリストの愛が
わたしたちを駆り立てている
(コリントの信徒への手紙二5:14)
◆
わたしたちが神を愛したのではなく、
神がわたしたちを愛して、
わたしたちの罪を償ういけにえとして、
御子をお遣わしになりました。
ここに愛があります。
(ヨハネの手紙一4:10)
(ヨハネの手紙一4:10)
イエス・キリストは十字架において、
私たちの罪の身代わりの犠牲となり、
その命を十字架上に投げ出されたのです。
十字架において、
神の愛が
誰の目にも見える姿で
あらわされました。
あゝ、十字架、
ここに、愛があります。
神は愛なり!
あゝ、十字架、
ここに、愛があります。
神は愛なり!